臨床心理士とは

現代は、こころを取り巻く問題が多様化複雑化し、その解決をはかるために何らかの援助を必要とすることが多くなってきています。 臨床心理士とは、こころの問題に携わる専門家です。

臨床心理士の資格は、財団法人日本臨床心理士資格認定協会が指定する大学院修士課程等を修了した者が、資格審査(年1回の筆記・口述試験)に合格した場合に認定されるものです。また、この資格は5年ごとの審査がおこなわれ、心理臨床能力の維持・発展のために、研修や研究が義務づけられています。

資格認定が開始された昭和63年(1988年)から、平成28(2016)年4月1日現在まで31,291名の「臨床心理士」が認定されています。また、全国47都道府県ごとに臨床心理士会が結成され、地域に根ざした活発な活動がおこなわれています。

臨床心理士についてさらに詳しくお知りになりたい方は、日本臨床心理士会のホームページをご覧ください。

このような困りごとのときにお力になります

学校に関すること

  1. 学校に行けない、行きたくないということに関して
  2. いじめに代表される学校生活で人間関係などに関する困難に関して
  3. 進学・転校などにまつわる心配事に関して

子育てや家庭に関すること

  1. 子育てに対する悩みや不安に関して
  2. 子どもの生育・成長についての悩みや不安に関して
  3. 家庭内暴力や万引きなどに代表される非行などの悩みや不安に関して
  4. 親子関係や夫婦関係などの悩みや不安に関して

仕事や職場に関すること

  1. 仕事に行けないことに対する不安に関して
  2. 職場での人間関係やトラブルなどの悩みに関して
  3. 就職や転職、リストラなどの悩みや不安に関して

自分自身の性格やこころの健康に関すること

  1. 自分の性格傾向についての悩みに関して
  2. 不安感や抑うつ感に関して
  3. こころの問題が影響しているかもしれない身体の不調に関して

震災などによる被災や犯罪の被害などにおけるこころの危機に関すること

  1. その出来事などからしばらく経っても不安や恐怖がおさまらない
  2. 自分の将来の生き方がみえなくなる。自分に価値がないと考えてしまう
  3. 家族や周りの人間にどう接したらよいか分からない

このような方法でお力になります

臨床心理アセスメント

面接や観察、各種の心理検査などによって、その人をよりよく知り、問題の所在を明らかにし、適切な援助方法を判断するための一助とします。

臨床心理面接

必要に応じて、さまざまな臨床心理学的専門技法を用いながら、個人および集団の心の問題に対する援助を行います。

臨床心理的地域援助

こころの問題を解決するためには、個人の心のみならず、その人を囲む環境への働きかけが必要となることがあります。個人のプライヴァシーに配慮しながら、関係機関や専門家と連携し地域社会へ介入することも大切な仕事です。また、地域への啓発活動も行います。

調査・研究

臨床心理実践をより実り豊かなものとするために、その基礎となる臨床心理学的研究活動を行っています。

基本倫理

臨床心理士は、「基本的人権を尊重し、専門職としての知識と技能を人々の福祉の増進のために用いるように努め、その社会的責任を自覚する」ことを定めた倫理綱領に従って活動しています。

このような領域で仕事をしています

教育の分野

  1. 小・中・高校、特別支援学校などのスクールカウンセラー
  2. 大学や専門学校などの学生相談室
  3. 教育センターや教育相談所

医療や保健の分野

  1. 病院(精神科や心療内科、小児科、緩和ケア病棟などの心理相談室)
  2. 精神保健福祉センターや保健所

福祉の分野

  1. 児童相談所
  2. 児童養護施設などの児童福祉施設
  3. 障害福祉相談所

司法や矯正の分野

  1. 家庭裁判所
  2. 少年鑑別所、少年院、保護観察所などの法務省関連
  3. 警察

労働や産業の分野

  1. 企業内の健康管理室や相談室
  2. ハローワークやジョブカフェなどの公共職業安定所

私立の相談機関

  1. 私設心理相談室